先日、父の入院先の医師に病状を説明したいと言われて行って来ました。
いくつかの深刻な症状があるようです。
その一つ、誤嚥性肺炎ですが、レントゲン写真を見ると、今も肺にくもりがあり、完治はしていないようです。
嚥下能力の検査をしたところ、かなり能力が落ちているようで、危険なため食事ができなくなり、今は点滴治療をしていると。
ほかの症状のこともありますし、今後の治療方針など、いくつかの中から私が決めなければならず、重責を感じます。
医師は、それぞれの治療法のメリット、デメリットを説明してくれ、どの方法を取るにしても、高齢なので、あまり明るい見通しはないということも言われました。
そうであれば、やはり効果云々よりも、本人が負担に感じない方法がいいと思うんですが、それで今後が変わって来るのかと思うと、とても複雑な心境です。
ところで、父はお酒が大好きで、昔は飲みたいだけ飲んでいましたが、それでいろいろやらかしても来ました。
詳しくは書きませんが、他人に迷惑をかけたこともあったし、家の中でも、ひどいことがたくさんありました。
通院していた頃は、担当医には一日おきに1合までなら飲んでいいと言われていたんですが、やはりいろいろなことがあった結果、私の判断で飲ませていませんでした。
最近では、自分で買いに行くこともできなくなり、口では私に勝てないので、何も言わなくなっていたんですが。
先日、救急搬送された先で、看護師に「お酒は?(飲んでもいいか)」と聞き、「だめです」と即答されていました。
こんなときにまでそんなことを…と呆れましたが、まあ、それだけ飲みたいと思っているということで、今も病院で、看護師に「お酒が飲みたい」と言っているそうです。
ですが、医師によれば、場合によっては自分の唾液でも命取りになりかねないということで、多分もう、お酒を飲むことはできないでしょう。
食べることも飲むこともできないのは、とてもかわいそうだと思いますが、一方で、お酒を飲ませなかった私のことをさぞ恨んでいるんだろうなと。
もともと私の言うことは聞かないし、わざと困らせるようなこともする人ですが、そこにお酒の恨みも加わっていたのかもしれません。
私自身は、飲めないことはありませんが、飲みたいと思うこともないので、正直、お酒に溺れる人の気持ちはよくわかりません。
人に迷惑をかけることも、お酒を飲んで自分の体に負担をかけることもよくないので、私の判断は間違っていなかったと思ってはいるんですが…