明日は来るのか?

日々の悩みやひとりごと

安易に騙っていい病気ではない

昨日、NHKスペシャル「山口一郎うつと生きる」を見ました。

大ファンというほどではないけれど、サカナクションも山口さんも好きだし、「うつ」という病気について知りたかったからです。

それは、三月に、兄に少しの間父を預かってほしいとお願いしたときのことです。

以前書いたように、利き手の親指を痛めていますし(今は両手ですが)、軽度の認知症で私の言うことを聞かない父と、骨粗鬆用で腰を痛めて動けない母を一人で見るのは心身ともにいっぱいいっぱいだからと言ったんです。

いくつかのやり取りの後、「この時期〇〇(兄嫁の名前)は鬱気味の症状が出やすいので少しのストレスでも感情のコントロールがし辛い傾向があるのでもう少し先の方が受け入れ易いかも」と返されました。

時期ってなんだろうと思ったし、通院しているのならそう言うはずだから、うつ病と診断されたわけじゃないというのはわかりました。

ですが、父を受け入れたくない気持ちもわからなくはないし、ようするに、「今」預かってほしいと言っている私に「もう少し先」と返すということは、遠回しに拒絶しているんだと理解して、そこは引き下がったんです。

そして、それならほかの方法を考えてほしいとお願いしたところから、どんどん話がおかしなほうに進んで行ったんわけですが。

うつ病は、誰でもなりうる病気だと聞きます。

ネットの「うつ病診断」みたいなものをやってみると、私も意外とうつ傾向が強いみたいですが、だからと言って、自分がなるとは思えないというのが本音です。

それで、本当に兄嫁がうつ病なのか、番組を見ながら考えたいと思ったんです。

正直、山口さんと兄嫁の気質に共通点があるとも思えず、断言はしませんが、もしかすると、あれは兄がその場の思いつきで書いただけで、兄嫁もあずかり知らないことなんじゃないかなあ、なんて。

番組を見て、山口さんが、そしてうつ病の方たちが、凄絶な闘病生活を送っていることがわかりました。

自分が嫌なことを回避するために、気軽に騙っていい病気ではないですよね。

本当にうつ病に苦しんでいる人たちに失礼です。

まあ、あえて一言に集約すると、兄が馬鹿ってことになりますか。

私は、家族間の問題を自分なりに考え、記録に残しておく意味もあって、こうしてブログに書いています。

兄には、いっぱいいっぱいだというのは「嘘なんでしょう?」と言われましたが、今まで書いた記事の中に、嘘は一つもありません。